百日紅~さるすべり~ |
真夏に咲く花が少ない中で 百日紅は その名の通り かんかん照りの中
百日とは言えないにしても 長い間 花を咲かせてくれます
花色は 紅紫 淡紅 白がありますが 馴染みの深いのは 淡紅のようです。
夾竹桃と並び 百日紅は代表的な真夏の彩りと言えるでしょう。
夾竹桃が どちらかと言えば「陰」に対し 百日紅は「陽」で
汗を拭き拭き歩く街角に カラッとした明るさで目を楽しませてくれます。
樹皮は薄く剥がれ落ちて 跡が雲紋をつくり
幹表面は これもその名の通り 猿も滑り落ちそうになるくらい つるつるです。
7~9月 枝先に密な円錐花序をつけます。
萼は半円形で6裂 花弁は6枚 円形で 著しく縮れ 基部に細い柄があります。
葯(やく)は多くが黄色で 淡紅色の花びらを引き立たせます。
猿滑り、百日紅。紫薇花とも
8月の終わり頃 秋を呼ぶ風に はらはらと散り落ちる百日紅の花びらは
歩道の片側をピンクで埋め尽くし 路行く人は思わず避けて通ります。
御池御前交差点 信号待ちのドライバーが じーっとその光景を眺めていました。
~ 街なかの 花みちしるべ さるすべり ~ (佐々蓮)
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