春を告げる香り
香りの記憶は、視覚の記憶に優るように思います
沈丁花の香りは、幾つになっても 胸騒ぎを連れてきます。
沈丁花の花は、紫斑らより 真っ白が好ましい。
とっても 可愛い花なのに、香りに気後れて、
その愛らしさをめでられる機会をのがしているのが、かわいそうな気がします。
小雨降る早春の宵、沈丁花は その存在を知ってほしいのか、
精一杯 甘い香りを 遠くまで撒き散らします。
沈丁花の香りは、春を告げる香りです。
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Nobuhiko Yamada