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限りなく淡白な「むくげ」の花



“無垢華” と書くものと思っていました。

正しくは “木槿”。

底紅のむくげ うす紫のむくげも 味が有りますが
やはり 真っ白なむくげが好きです。





朝開き 夜にしぼむ 一日花。

真夏の太陽にも 涼しげにそっと咲いています。
吹けば飛び散りそうな 薄い5弁の花びらは 仏壇に飾ると 威厳を備えます。
威張るのではなく あくまでも潔い風格だからでしょう。

夏の昼下がり 垣根のおうちにむくげの花を見かけると
そのおうちにたまらなく親しみを感じてしまいます。

静かな 強烈な印象です。






無垢と咲き 無辜と散りゆく むくげかな (佐々連)

トップへ Nobuhiko Yamada