町内自慢の桜 |
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京の桜も、きょう4月12日が満開のヤマのようです。
この陽気で、いっときに花開きました。
同じ町内の それも同じ組のお宅に、わが町内自慢の桜があります。
玄関を両側から抱くように 染井吉野の大木、中央奥に 紅しだれ。
あるじの手厚い養生のおかげでしょう。
みごとです。
花見客を招かれるのでしょうか、ことしも 花の下に緋毛氈の床几を用意なさって。
通りがかりがてら、白の勝った淡いピンクの綿雲のような染井吉野を、思わず みあげてしまいます。
どうぞ休んでいってください と、声をかけてくださる。
「通るたんびに 楽しませてもろてます。」
「おかげさんで ことしは一気に咲きました。まぁ 花びらの掃除がたいへんどすけど…」
そうでしょう、一年のたった1週間足らずの ‘爛漫’のための、人知れずのお手かずを想像します。
同じ町内に住む 果報です。
骨折りなしの ごく近場の花見を、ことしも楽しませてもらっています。
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