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合歓の木陰

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合歓の花、ことしは二度咲きました。
6月と8月。
いまは、その亡骸を 歩道に晒しています。





この 無茶苦茶暑かった夏、合歓の木は 一服の涼しげな陰を、道行く人に こさえてくれました。
遠くからも、合歓のやわらかな葉っぱが 風に揺れている光景は、わずかながら涼しい気持ちを おこさせてくれました。

花や葉っぱの亡骸は、ご近所にも 掃除の手間をおかけしています。
還るべき土が ここには乏しく、こんなところに植えたあるじが、ほんとうはそれを葬る責をおっています。

毎朝の掃除くらいが、ささやかな供養です。