祇園祭 |
京都の夏に もし、祇園祭がなかったら、
蒸し暑いだけの、殺風景な盆地夏だろうな。
ここは、新町通り錦小路上ル百足屋町にある、南観音山。
町内の子供たちの、おろうそく当番です。
厄除けのお守りは これより出ます
あすは出ません 今晩かぎり
(このフレーズは、16日の宵山に限り挿入)
ご信心の御方様(おんかたさま)は 受けてお帰りなされましょう
ろうそく一丁 献じられましょう
ろうそく一丁 どうですか
お囃子の音に負けじとばかり、
子供たちは、精いっぱい大きな声で、唱えます。
外人の老夫婦が、ニコニコと子供たちを 眺めています。
一緒に 「ろうそく一丁 献じられましょう」と唱えながら、
若いカップルが ろうそくを献じています。
ろうそく立てに、何本もの赤いろうそくの火が、
揺らいでいます。
京都の夏は、祇園祭が、いちばんよく似合います。
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