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東北 2




先日、1泊2日の弾丸日程で、東北へ行ってきました。
前回と同じく、フリーマガジンの取材です。

京都と違って東北は涼しいだろう、「現地気温23度」って機内アナウンスも言っているし、の仙台空港午前9時着。
・・・暑い・・・京都と変わらない・・・。

またもや仙台駅で他のメンバーとの現地集合後、レンタカー会社まで歩くだけで汗ダク。

「今日は特別暑いですよ」と、レンタカー受付の人に言われつつ、まずは1つ目の取材先、美里町へ。


お話を伺ったのは、『希望の砂プロジェクト」』代表者と、ガラス・アーティストの、お二人。

東日本大震災で被災した海岸の砂を、ガラスの中に挟んで焼成したペンダント “希砂ペンダント”を企画・販売されています。
現在10ヶ所の海岸の砂が、ペンダントになっています。





販売代金の10%は、砂を採取した地元市町村へ寄付されるのですが、現在このペンダントは障がい者施設で製作されているので、就労支援にもなると言う素敵なプロジェクトです。

ずっと先の事を視野に活動されているので、個人的にもこちらのお手伝いは、出来る事はしたいなと思っています。
とりあえず、全種類の海岸分を購入させていただきました。
・・・夜には半分無くなるのですが。

ここから次の目的地、石巻へ。

少し遅めの昼食をとろうと、『石巻まちなか復興マルシェ』へ。





旧北上川を挟んで石ノ森漫画館が見えます。
土曜日の昼過ぎのマルシェは





・・・ガラガラ。
暑いから、みんな中に入ってるのかと思いましたが・・・悲しいほど人がいない。

「大型バスで人が来る以外は、こんなもの」

“復興”と名のつく商店街や屋台村、どこも同じような声を聞きます。
“復興”という言葉の響き。
いつも考えが止まってしまいます。


ここから車で5分、2件目の取材先 『FUNADE studio』 さんへ。

こちらは、震災で泥だらけになった大漁旗を丁寧に洗って綺麗にして、アクセサリーや衣料品に生まれ変わらせて商品にされています。
大漁旗は300枚ほど集まったそうです。
300隻分の旗。
それだけ被害にあったという事。

代表の方は石巻に来られる前は京都に住んでられたそうで、少し地元話もしながら、お話を聞かせてもらいました。

お店には女性のスタッフと2人しかおられませんが、地元のお母さん方が10名程、製品作りをされているそうです。



「好きにいじった」とおっしゃる店舗は外装・内装とも、個性的で素敵。
ブレスレットなど、一部はネット販売されてます。

本日の取材は、これで終了。
仙台の宿泊先へ着いたのは午後6時半。

本日の宿は、『欅(けやき)ゲストハウス』。





もともとお茶屋さんだった築40年の建物を改装して、今年3月にオープンされた宿です。
ドミトリー、なんと1泊2800円(笑)

玄関を入ってすぐにBarカウンターがあるので、宿泊者の交流を深める事ができ





  ↑
深めました(笑)
お店のスタッフも、女将(と言っても若い)も一緒になって、消灯時間まで楽しみました。
ドミトリー、二段ベット×4つ、間の通路スペースに布団2枚の、男女混合10人部屋(笑)
10人全員、バタンキュー状態だったようで、何の支障もありませんでしたが!


翌日チェック・アウト後、、1人合流の為に仙台空港へ迎えに行き、この日は自身初の福島です。
飯坂で二手に別れました。

ここ飯坂は、昔ながらの温泉街。
川に沿って並ぶのは、全て旅館です。





この川では、鮎がとれるそうです。

震災以降は、やはり観光客が激減し、老舗旅館さえ潰れてしまっているとの事。
この街一帯、スピーカーから音楽が流れていましたが、歌詞の全てが聞こえるほど人の気配も車の通りも無く、寂しかったです。

以前取材に応じていただいた事のある 『あとりえ うたかた』さんへ、ご挨拶に。





オーナーと私は初めてお会いしたのですが、とても気さくな方で、思いのほか長居になりました。
カメラをされるとの事で、震災後の写真や映像も、たくさん保管されています。





店内に並ぶのは、オーガニック系の石鹸や、作家さんから預かっている革製品など。
どれもセンスが良く、オリジナルのカメラ・ストラップを即決で購入。
ネームを入れてもらったので手元には一週間後に届き、待ってる間のワクワク感まで楽しみました!
使い込んで味が出るのが、これからの楽しみです。

オーナーの弟さんが経営されているカフェが徒歩5分のところにあるので、そこでメンバー集合、そして遅めの昼食を。





『oncafe』さん。
あまり時間がなく、食べるのに必死だったので画像が無いのですが、店内のインテリア、特にイスが私好み。
改装したての弊社事務所のイスと同じのもありましたし!(笑)

このお店の向かいに、銭湯があります。
『鯖湖湯』





レトロなお風呂屋さん。
時間さえあれば入りたかった~。
(真ん中の暖簾を基準に写したら、何故か左下がりの画像)





人が来ないのが、本当に勿体無い街並みの飯坂。
夏は近くでカヌーも出来るそうで、次回はもっとゆっくり、ちゃんと観光で行こうと思います。

ここから南相馬へ向かうはずが少々トラブルがあり、飛行機の時間に間に合うかどうかで(この日帰りは私だけだったのですが)急遽予定キャンセルの、仙台空港へ。

・・・やっぱり、1泊2日には無理がある。



取材ではお話をレコーダーに録音します。
帰ってからはその音声を、記事にするための文字起こしです。

大体1時間ほどお話を聞くのですが、記事にするには500文字程度に纏めなければなりません。
何を一番伝えたいと思ってられるのか、実際に会って言葉を交わしていると、その場の雰囲気や表情を含めて聞けるので分かりやすいのですが、音声だけをもらって文字にするのは、結構大変です。

そして、本当は一番伝えたい事だけど文字には出来ない、というお話も沢山聞きます。
ここが一番歯痒い部分です。

ほんまは、これ、言いたいやろなぁ。
ほんまは、これ、言わなあかんことやんなぁ。
ほんまは、これ、みんな知らなあかんことやんなぁ。

本当に歯痒いです。

「忘れないで」
「頑張ろう」

そんな言葉は、もう使うべき言葉ではない。
東北に暮らす人も、東北に暮らしていない私たちも。
本当の “復興”って何なのか。
“復興”って、本当は何なのか。
よく考えなければいけないなって、思います。



仙台空港で一人降ろされ、今回も空港で牛タンを買いまくり(手荷物はカメラと財布と、牛タン)、搭乗手続をしようとカウンターへ向かうと・・・人だかり。
訳のわからない程の、人だかり。

大きい人ばっかり並んではるなぁ~、こんな大きい人ばっかり(みんなスーツ)いたら会社狭く感じるやろなぁ~、ってぐらいにしか思わず、ポケーっと眺めてましたが

「サインお願いしますっ」←ユニフォーム持ってる
「応援してますぅ-」←女性多し

あぁ!
楽天選手、ご一行様ですか。





今はいない、マーくんしか分かならい私には、デカいサラリーマンの集団。
誰一人、笑顔じゃなかったのは、負けた後だったのか・・・?

帰宅したのは日付も変わった12時半。
1泊2日は、もうイヤです。

あ、前回時間が無くて涙を飲んで諦めた牛タン、





食べました!お店で一番高いヤツ、食べたった~!!!





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