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自給自足




ずっと気になっていた Cafeが有りました
キッカケは コーヒ豆
数年前から そのコーヒー豆の原産国と小さな小さな関わりをもっていて このCafeで扱ってられると知り
そして お店に行った事のある人の話を聞けば聞くほど 興味津々になり・・・
ようやく 行けました

お野菜は 全て自家菜園のもの
4種類飼っているニワトリが 朝産んだ卵
鹿・猪などの肉類も 仕掛け罠で仕留めたものを オーナー自身がさばかれます

予約制で 食材はその日の分だけを その日の朝に収穫
食べ物が余らないように と

食事のメニューは有りません
「食べられない物はありますか?」と聞かれるだけで お任せです

飲み物は 自家製酵母のドリンクや 自家焙煎コーヒー
アルコール1%ぐらいの ヤマモモを使った微炭酸ジュースをいただきました


この日のお料理



新じゃが(インカのめざめ)、黄色トマト、ワラビのスープ



鹿肉(ふくらはぎ部分)入り 自家製パスタ



スイートポテトかぼちゃのタルト
チョコレート・ミントのお茶

コーヒーを飲み終わった時点で 2時間半たっていました
スープもパスタも 一から作り出されるので これぐらいかかります

カウンターに座ったので 調理中の食材の匂いを嗅ぎながら
調理の合間のオーナーとお話ししながら
ゆっくりゆっくり 時間が流れました

この日 あまり気分の良くない一日の始まりだった事を忘れるぐらい
食事が終わる頃には気分がほぐれていました

鹿肉とスパイスで 身体はポカポカ
全部が 「癒された~」って感じ



お店の入口には 一年分のタマネギが吊るされています
こんな外見でも お店はなかなか見つかりません
お会計も 「え?それでいいんですか??」と聞き返すぐらいのお値段

「ファンタジーやったなぁ」
「オーナーは妖精やで」
「森のフェアリーやな」

帰りの車中での 友達との会話

だって
肉をさばくような風貌じゃないんです
オーナー

歳は30?ぐらい
線の細い 穏やかな口調の とてもキレイな顔立ちの男性
畑でプチトマトなんかを微笑みながら採ってる姿が似合う方

なのに
「鹿の脳みそは 濃厚な白子みたいで美味しいんですよ」
とか
ぶら下がっている小さな足を指して
「食べようと飼っていたイノシシが想像以上に良く食べて すぐに大きくなったから 早めに食べました」
とか
獲物の皮を身にまとっている人が話すなら納得するような内容
ワイルド過ぎる
鹿の頭をカチ割ってるなんて どーやっても想像出来ない
オーナーが鹿の脳みそを食べていても バニラアイスにしか見えないと思う
T.D.LやU.S.Jより ファンタジーでした

昔は こんな生活がごく一般的だったのでしょう
自給自足
自然からの恵みを 必要な分だけいただく
本来 それで十分豊かなんですよね

いまは モノが溢れに溢れていて
何が大切で何が必要か わからなくなってしまっています

人と人との関わりの中にも 大切で必要なものが欠けてしまい
“豊か”の意味が 変わってしまって

「人のにぎった おにぎり」が 食べれない人が多いと 先日テレビで見ました
コンビニのおにぎりの方が いいんだそうです

子供の頃から このCafeのような食事を知っていたら 少し変わるかも知れませんね

来月 またホッコリしに行ってきます




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