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鹿児島



終戦記念日に合せて放映された番組で知った
『海上自衛隊鹿屋航空基地史料館』

知覧へも行きたいと思っていたので
一気に両方訪れてきました

鹿児島空港から車で約2時間
基地に向かって続く真っ直ぐの道
いきなり目に入ってくるのが



二式大型飛行艇12型



昭和15年当時 世界一高性能の大型飛行艇でした
写真に収めきれない大きさです



史料館は昭和47年に設立され 平成5年に新史料館を開設
とても立派な建物です



建物の周りを囲むように 海上自衛隊の航空機が並んでいます






1階は海上自衛隊の歴史等の展示
2階は特別攻撃隊関連の資料展示があり
零式艦上戦闘機52型
“ゼロ戦”が展示されています



鹿屋市は旧日本海軍航空基地があり 太平洋戦争(第二次世界大戦)時には
特攻作戦の基地として使用されました

鹿屋航空基地からは908名が沖縄へ向かって飛び立ち
再び帰ることができなかったそうです


近くには特攻慰霊塔が建てられています
塔の銘板には特別攻撃隊戦没者908名の
階級氏名、出撃年月日、特別特攻隊名、出撃者数が刻まれています






慰霊塔から垂水港へ向かい
フェリーで薩摩半島へ



桜島は穏やかな姿




翌日は知覧特攻平和会館へ



知名度が高いだけに沢山の方が訪れていました

沖縄戦では知覧から402名が
特攻隊員として飛び立っています



特攻隊員たちが出撃するまでの起居していた“三角兵舎”を復元されたもの



隣接している 『ミュージアム知覧』


少し車を走らせると “薩摩の小京都”と言われる
『知覧武家屋敷庭園』があります

入口から中が見えなくなっている造りは
沖縄のヒンプン
石敢當もあったり
琉球の影響が見られます



国の名勝に指定された7つの庭園の中で
森重堅邸庭園のみが池泉式
ほかは全て枯山水式です

中にはカフェやお食事処をされているお家もありました




すぐ近くには “特攻の母”と呼ばれた鳥濱トメさんが営んでいた
『富屋食堂』が復元されています



隣接している 『富屋旅館』は
特攻隊員のご遺族を泊められたのが始まりだそうです





鹿屋も知覧も3時間ほどかけて館内を回りました

どちらにもあった特攻隊員の遺影
お名前と年齢と出身地と亡くなった日
そして遺書
これらを見ているだけで時間が経ちました

まだ 少年と呼ばれるだろう17歳と記された遺影
出身地が京都府の遺影
1月1日に亡くなっている方の遺影

どれひとつとっても
納得のいかない事ばかりの遺影です

泣きながら見ている人も少なくなかったのですが
私はどうも涙は出なくて

なんでこんな恐ろしい事がまかり通ったんやろう

ずっと腹が立っていた気がします

以前 「回天」の存在を知った時も衝撃的でしたが
「桜花」も同じように背筋が凍りました
どちらも生きたまま入れられる 鉄の棺桶

戦争に残るのは 「悲しみ」と 「怒り」だけで
「正義」なんて一つも無い
そう思います


鹿屋は訪れる人が本当に少なくて
人より周りの航空機の数の方が多かったと思います
展示の仕方が雑然としている分
少し見にくいところもありますが
歴史的な情景は知覧よりもわかりやすく思いました

知覧は次から次へと人が入場していました
地理的な事もあり
ツアーにも組み込まれ易いのでしょう
観光バスで訪れる方が多く見られました

その分マナーの悪い方も多かった

喫茶店でお茶を楽しんでいるのと同じように
大きな声で話しながら回るおば様方

お酒の匂いをプンプンさせながら
試写室ではイビキをかいて居眠りするおじ様方

興味が無いならバスで話すなり寝るなりしてればいいのに
・・・と思わずにはいれませんでした

真剣に見入っている若い人たちに対して
恥ずかしくないのかなぁ

杖をつきながら ゆっくり見てられる
戦争を体験している世代の方々にも
恥ずかしくないのかなぁ

別に私の知り合いでも何でも無いけど
情けなかったです





お昼を鹿屋で過ごし食事の時間帯を逃してしまい
フェリー名物のうどんを食べただけの初日

夜だけはちゃんと御飯を食べよう!と
鹿児島中央駅近くの 『かごっま屋台村』へ



お刺身(上)も 豚軟骨のとろとろステーキ(下)も
本当に美味しかった!
お薦めの焼酎 “八千代伝”と共に!

屋台村の中でハシゴ酒
2件目は焼酎Barへ
ここで飲んだ知覧茶入りの梅酒がとても気に入り
既にネット注文済みです




帰り道に “白くま”をテイクアウト
二日間の昼間の気温が24~25度と汗ばむ天気で
夜でも美味しくいただけました




これは “山形屋”さん
とてもレトロで異国情緒のある建物




今回も1泊2日の弾丸日程

頭も目も脚もフル回転でした

次に鹿屋へ行ったら
桜島を横断しようと思います






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