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総理! 総理! 麻生総理!

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総理!総理!麻生総理!
こんな題をつけることすら、いまは空しいです。

25日に、国立京都国際会議場で 日本青年会議所の恒例新年式典 「京都会議」 が開かれた。
第27代会頭であり、日本青年会議所の大親分である麻生首相も列席した。

今年度の会頭は、沖縄選出の安里繁信氏である。
彼は、強いものだけが生き残るという アングロサクソン的な行き過ぎたグローバリズムを嘆き、 沖縄からのメッセージでもある 「地方の活性」 を強く推し進めようとする 青年経済人だと、 理解している。

その彼が、麻生首相も列席する式典のあいさつで、
「今の政治は思想と哲学が伝わってこない」 と指摘したという。
拍手喝采したい。
彼の脳裏には、アメリカのオバマ新大統領就任演説の感動があって、今の日本の政治の体たらくさを 際立たせていたのでは、と勝手に推測している。


麻生総理!
どの新聞でもいい、投書欄をいちど読んでみてほしい。
総理宛てのメールに、目を通したことがあるのだろうか。
年金で細々と暮らしている夕張市のおばあさんに、定額給付金をどう思いますかと尋ねたら、
「わたしはまだ屋根の下で寝られます。それよりか 寒空で野宿している人たちを助けてあげてほしい」 と答えている報道番組を、ビデオにとって送ってあげたい。

麻生総理!
何を迷っているのですか?
ブレるのは男の恥だとでも、思っているのですか?
定額給付金よりも もっと有効な施策があるはずだと、国民の半数以上が思っている。
これは、間違いない事実です。
総理になるほどの人物であれば、それに気付かないはずはない。
ブレてもいいじゃないですか。
間違いを素直に正す方が、ずっとずっと男らしい。


筑紫哲也が生きていたら、麻生総理にどのようなインタビューをしただろうか。
たぶん、いまの麻生氏の耳には、筑紫さんの尊い言葉すら素通りしてしまうことだろう。
こうなったら、恐山の巫女さんに 吉田茂をこの世に呼び戻してもらって、喝を入れさせるしか 手はないようだ。

「おい、太郎!耳の垢をきれいに掃除して、民の声を よーく聴きなさい。」