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学生耕作隊

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以前から温めていた思いがある。
徴農制。


日本の高校生は、卒業と同時に誰もが2年間 “いなか”へ 『放下(ほうげ)』し、農業に携わる。
“いなか”出身の高校生は、他府県の “いなか”へ。
その間の彼らの最低限の生活費は、国費で賄う。
財源は、廃止した子供手当。
2年の農業体験後、彼らはその “いなか”で成人式を祝ってもらうう。
そうして、初めて大人として社会に認められ、選挙権を得る。

高校生活5年制、としてもいいだろう。
最後の2年間を、農業に奉仕するのだ。
これは、強制である。


以前 この話を友人に語ったところ、数名から猛反発を食らった。
文化大革命みたいなことは 民主主義社会になじまない、と。

こんな話、限りなく実現不可能に近いことは、ぼく自身 重々承知している。
しかし、いまの日本の政治が動かなくてはならない緊急の課題は、農業改革である、との思いは揺るがない。


世界人口の爆発的な増加を、日本人は感覚的に捉えていない。
この国の話題になるのは、「少子化日本」だからだ。
ところが、1950年に25億人だった世界人口は、2009年には68億人、おそらく2050年には91億人になると予想されている。
生きていくには、食わねばならない。
いつまでも日本だけが、豊かな外資で 食を買いあされるはずがない。

都市への人口集中は、放っておけばどんどん進むだろう。
それを食い止め、若者の声が踊る “いなか”にするには、ある程度 強権的な政治の力が必要だ。
それには、“いなか”を魅力的な 「食の生産地」に誘導するのだ。
TPPへ参加しようがしまいが、関係ない。
日本の若者が 「食の生産」に目覚めれば、なにを恐れることがあろう。

と まぁ、こういう思いで ずーっときました。


学生耕作隊というNPOの存在を、最近知りました。
一度このホームページを開いて、その 「活動理念」と 「事業内容」だけでも読んでみてください。
ぼくが長い間温めてきた思いすべてが、ここに集約されていますから。


もう いまの日本の政治には期待できません。
日本を変えるのは、学生耕作隊のような民衆の英知であり、それは 「市民革命」と呼んで差し支えないと思います。

学生耕作隊の前途に、幸多からんことを!