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しあわせのパン

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映画 『しあわせのパン』 をみました。
この映画をみた その日、家内とふたりで バターロールパンを焼きました。
ほんまにノリっぽいタイプです。

ふたりで といっても、私は 小さな団子生地を涙しずく状に伸ばす役目だけ。
戻り力が大きくて、なかなかうまくいきません。
かんたんに思っていたのは、大まちがいでした。


500グラムの粉から、20個の 見端のわるい でもちょっとかわいらしい バターロールができました。





パン作りを ちょっと手伝っただけですが、映画 『しあわせのパン』 が伝えたかったことが、ひとかけらながら わかった気がします。
パンを作りながら、いや 作ろうと思った瞬間から、作ったパンをおいしそうに食べてくれる人の顔が浮かぶんですね。


絵本 「月とマーニ」 から紡がれた、美しい映画 『しあわせのパン』。
北海道・洞爺湖のほとりにある、小さなオーベルジュ風パンカフェ<マーニ>。
吹雪の夜、死ぬ覚悟でここを訪れた老夫婦、パン嫌いのおばあさん アヤさんが言いました。
「あしたも このパンが食べたい」 と。

生きるって、そういうことなんですね。


バターロール3個食べたら、もうおなかいっぱい。
家内は、孫たちに食べてもらうんだと言って、出かけました。
出かけしなに、バターロールを盛ったバスケットにメモして、と言われて書きました。
「しあわせのパンです」

空想だけなら 寒くなる状況ですが、あつあつのおいしいパンで満たされたおなかを そっとなでながら、とても幸せな気分でした。
おいしそうに食べてくれる孫たちの顔を思い浮かべながら…