YAMADA IRONWORK'S 本文へジャンプ
京都商工会議所会頭殿

文字サイズを変える
文字サイズ大文字サイズ中



「京都商工会議所は、京都経営者協会、京都経済同友会、京都工業会の連名で15日、関西電力の大飯原子力発電所3,4号機の早急な再稼働を求める緊急要望書を作成し、首相と経産相に提出した」というニュースをテレビで知りました。
この件につき 大きな疑問を感じましたので、文書にして意見を申し述べます。

第一。
この件についての山田京都府知事の発言と 整合性に欠けます。
山田京都府知事は、安全性の確保が担保されない状態での大飯原発再開は認められない、と主張されているはずです。
京都商工会議所として 京都経済にかんがみ 熟慮の上、この夏の大飯原発再開やむを得ず との結論であるなら、まず京都府知事にその要望書を提出すべきでしょう。
同じ京都のなかで、そのトップたちが ちぐはぐな姿勢を公に晒すことは、一京都市民としても恥ずかしく思う。

第二。
商工会議所というのは、会員の総意を反映して行動する団体のはずです。
特に今回のような、様々な意見が存在する難しい問題についての発言は、会員にアンケートをとるとかの慎重さが必須でしょう。
民間の一営利企業のトップなら 何を言おうが、構いません。
しかし、商工会議所という団体は、形態的には一地方の利益を代表するとしても、もっともっと広い視野で ものごとを判断すべきだと、わたしは考えます。

京都商工会議所の一会員である当社は、この夏の電力需給状況を予測して最悪の事態を考え、小さな企業ながら社員みんなと協力して、原発に頼らないでも生き延びていく努力をしようと頑張っています。
このささやかな目標を踏みにじるような 今回の京都商工会議所の行動は、許しがたい。

以上、意見を申し述べます。