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アラカシ

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季節は 着々と冬へ向かっていることを、街路樹の色合いで感じます。





以前、『名も判らぬ移植古木』と題した拙文で紹介した ‘名も判らぬ移植古木’の名前が判りました。
たぶん ですが、<アラカシ>という木でした。
教えてくれたのは、中京中学校の南側フェンスに揚げられた木々の説明札です。

上の画像は、中京中学校の南側です。
押小路通り、わたしは勝手に 「二条城南大通り」と呼んでいます。

自動車で、自転車で、たまに徒歩で、しょっちゅう通っているのに、木々の説明札に気づきませんでした。
説明札は きっと、学校関係の方々のお計らいでしょう。





中京中学校の大通りに面した南側には いろんな大きな樹木が植わっていますが、アラカシのすぐ隣に<シラカシ>が植わっていて、アラカシとシラカシの違いがよくわかります。

木の名前を知るだけでも 豊かな気持ちになれるのに、説明札から いろんなことを教えてもらいました。
関東で<カシ>と言えばシラカシを指す とか、シラカシの名は材が白いことに由来する とか、西日本に多いアラカシは葉や枝ぶりがあらあらしいことから名づけられた とか…

昭和15年と昭和57年の 二度の引っ越しにも移植して敷地内に生き続けている ‘名も判らぬ移植古木’は、まちがいなく アラカシです。
最近とみに弱々しく感じられるこの古木が、名前が判ってますます いとおしくなりました。