終戦のエンペラー |
文字サイズを変える |
  |
『終戦のエンペラー』 これは、ハリウッド映画です。 アメリカ人の視点で、終戦直後の日本の歴史が再現された作品です。
でも、実に公平だ。 アメリカ寄りとか、日本びいきとか、一切気にならないのです。 史実として正しいかどうか、そんなことは
とりあえずは問題ではありません。 ほんとうのところは闇に包まれていても、描かれている心情は、実に公平なのです。
1945年、日本が死に、そして生まれ変わった瞬間を、見逃してはなりません。 映画の力です。 ぜひ、映画『終戦のエンペラー』をご覧になることを、お薦めします。
歴史に「もしも・・・」という言葉は、ナンセンスです。 でも
あえて「もしも、終戦が1週間遅れたら・・・」と。 もし、終戦が1週間遅れていたら・・・
1945年8月20日に投下予定だった原子爆弾三発目は、京都梅小路国鉄車庫の転車台がその標的だったことは、周知の事実です。 京都は
広島や長崎と同じ運命だった・・・、身の毛がよだちます。
戦争をやらかすのは、いともたやすい。 しかし、戦争を終わらせるのは、どれほど困難なことか。 映画『終戦のエンペラー』を観て、戦争がいかに悲惨でおろかなものか、落ち着いた気分で、そう実感できました。
反戦思想とか、自衛隊の軍隊化とか、そういう次元の問題ではないでしょう、と。 落ち着いた気分で、「不戦」の願いが、平和の尊さが、心底から湧いてきました。
『終戦のエンペラー』、いい映画です。
|
|