風合い |
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太極拳の師、西村加代先生から、お便りをいただきました。
教室の皆さんの太極拳には、どんな風合いが出てきているか、楽しみです、と。
風合い、いい言葉ですね。
裏側に、経年を感じさせます。
年を重ねる、という過程がないと、風合いという言葉は成立しません。
風合いは、ことさら感覚的で、ことさら個人的です。
大切に着込んだ結城紬、上手に使い込んだ板金ハンマー、手垢で黄ばみだしているけれど、めくりやすい辞書・・・
それらには、ゆっくりだけど 決して休まない、継続の魂が宿っています。
若さでは出し得ない、日々こつこつと年を重ねたものだけに授けられる、証しみたいなものです。
わたし自身の太極拳は、はたして どんな風合いが出てきているのか、ちょっと恥ずかしい気持ちがいたします。
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