YAMADA IRONWORK'S 本文へジャンプ
健さんの爪の垢

文字サイズを変える
文字サイズ大文字サイズ中




高倉健が亡くなった。
こんなに多くのファンが、それも同性のファンがいたのかと、いまさらながら 健さんの偉大さを知る。

スクリーンはうそをつかない。
高倉健の後姿のかっこよさは、高倉健という人間性が スクリーンを観るものに伝わったからだろう。
渥美清の寅さんもそうだったが、高倉健の健さんは、フツウの日本人の 一つの生き方の規範を示してくれた。
哀悼の心が尽きない。

こんなわがままな総理大臣は、いままで見たことがない。
安倍晋三首相のことである。
第一次安倍内閣の終末に見せた あの身勝手な辞め方のときから、わたしはこの人を信用していない。
いままた、自己中心丸出しの衆院解散である。

人々が健さんを好きなのは、なによりも他者を気遣い、自らを厳しく律した 自省心の持ち主だったからだ。
安倍首相に、その心があるのだろうか、わたしは疑わしく思う。

健さんの爪の垢。
わたしもこれを煎じて飲まねばならない。
一国のトップたる安倍首相にも、ほんとうに国民のための政治をしているのかと、毎朝 健さんの爪の垢の煎じ薬を呑んでいただきたい。

健さんのように、亡くなったとき国民がこぞって、心から哀悼の花束をささげたい政治家を、待望している。