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あぁ 日本のどこかに・・・

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この日本のどこかで、かなしいできごとが繰り返されています。
天災だと諦めるには、あまりにもむごい。
天災だと言い切れない災いも、あとを絶ちません。
天は いま、何かを怒っているのでしょうか。

わたしを待ってる人がいる、と 「あぁ 日本のどこか」に続けると、ほっとします。
気分が変わって、なにか あったかいものが沸いてきます。
谷村新司さんの生の声で これを聞くと、涙が出るほどうれしくなります。

京都府更正保護女性連盟結成50周年記念コンサートに、機会あって参加しました。
谷村新司 「ココロの学校」~音で始まり、歌で始まる~、トーク&ライブキャラバン。

京都コンサートホール大ホールは 満席、女性会なのだから当たり前なのですが、ほとんどが年配の女性。
圧倒されると同時に、思いました。
この大勢の女性たちは、子供たちを育て 夫に尽くし 孫たちの面倒を見、その上に 何らかの形で、過ちを犯した子供たちを更正に向かうよう 応援してられるのだ、と。
そう考えると、居心地の悪かった気持ちが ふっと、羊水の中にいるような心地よさに変わっていました。
この国は、おかあさんで保っている、と。

谷村新司さんて、いいアーチストですね。
認識を新たにできました。
なによりも、穏やかな雰囲気がいい。

なんで ドレミファソラシドというのか、子供のような心持ちで、彼の話に聞き入りました。
基本の音は、ラ。
人間 生まれたときに発するオギャーって音、これがラ。
オーケストラのチューニングも、ラの音。
その下のソは、太陽(ソーラー)、その上のラは、お星さま(宇宙)。
だから、ソ・ラで空。
ドレミは、この地球上の必須。
ドは土。
レは火。
ミは水。
ドレミとソラの中間のファは、風。
宇宙のラの上はシで、死。
そして めぐって、土に還って、ド。

「ココロの学校」の一生徒になりきっていました。
もう恥ずかしい なんて気持ちは、どこかへ行っていました。
武道館のライブのように、頭の上で手拍子。

『やくそくの樹の下で』の一小節を、体で覚えさせてもらいました。
   明日また逢おうね  やくそくの樹の下で
   明日また逢えたら  夢の続き 聞かせて

いま わたしの頭の中を、『いい日旅立ち』のメロディーが流れています。
日本人移民の多かった国々にも、谷村さんは 出かけていきます。
ひとりの日系三世が、一度も見たことのない日本を想像して、目に涙を浮かべながら 「あぁ 日本のどこかに わたしを待ってる人がいる」と唱和してくれた、と。

いい日旅立ち、なんていい歌なんでしょう。

   あぁ 日本のどこかに わたしを待ってる人がいる
   いい日旅立ち しあわせをさがしに
   子供のころに歌った 歌を道連れに・・・