YAMADA IRONWORK'S 本文へジャンプ
思い出の食、捜します

文字サイズを変える
文字サイズ大文字サイズ中





「思い出の食、捜します」
NHKテレビBSプレミアムドラマ 『鴨川食堂』のサブタイトルです。
柏井壽(かしわいひさし)著の原作では、
京都発!思い出の 「味」、捜します。
こっちの方がピッタリ、と感じるのですが・・・

小説 『鴨川食堂』、急いで読むのが惜しいくらい、味わい深い作品です。
が、テレビドラマの方も、なかなかいい味、出ています。
一話一話、心がほっこりいたします。
初回から見ていなくても 大丈夫、一味一味 違いますから。
ぜひぜひ、お見逃しなく。


河原町通りと鴨川の間に、土手町通りという筋があります。
竹屋町通りから丸太町通りまでの、短い、でも京都のあいの筋にしては けっこう道幅のある通りです。
この筋にある中京年金事務所に用があって、しょっちゅう通っています。
旅館石長さんのある通りです。

この通りは 丸太町に出る手前で道幅が細くなるのですが、その細くなる出っ張りのところに、小さな洋食屋さんがありました。
お手軽洋食の店・金平(きんぺい)です。
金平のすこし手前の、アテナ商事さんの前に駐車させてもらって、よく通いました。

このお店、最初に教えてもらったのは、洛北高校の先生です。
昭和30年代、ここは洛北高校教師の集まりの場だったそうです。
ここのオムレツは最高やでぇ、そう教えてもらいました。

京都を離れた5年間を除いて、外食先に困ったら決まって、金平でした。
外の薄皮を箸でちょっと突くと、中からジュワーっとふわふわの半熟卵が・・・
あのオムレツの味、忘れられません。


コロナの玉子サンドが喫茶マドラグで蘇ったように、どこかで金平のオムレツが生き返ってへんやろうか。
東本願寺あたりの 「鴨川食堂探偵事務所」はんに、探してもらおうかしらん。
思い出の食 捜します、てな言う探偵事務所、あったらええのになぁ!