| 映画 『生きる』 |
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黒澤明監督の映画 『生きる』 をBSプレミアムシネマで観た。
何回目だろう、5回目かな?
ほぼ5年おきにみているのでストーリーは判っているのだが、みるたびごとに新たな感動がおこる。
今回は、大正時代に流行した名曲 「ゴンドラの唄」 が強く耳に残った。
雪降る深夜の小公園ブランコを漕ぐ主人公(市民課々長:志村喬)が、こもった声で唄う 「ゴンドラの唄」。
この小公園は、彼が自身の保身人生を悔い奔走してできた市民陳情案件だった。
その夜主人公は昇天する、余命推察通りに。
いのち短し恋せよ乙女/あかき唇褪ぬ間に/熱き血潮の冷めぬ間に/明日の月日はないものを・・・
主人公の葬儀の席に焼香を願い出た巡査が、死ぬ直前の小公園ブランコを漕ぎながら歌う市民課々長の声は、奥の方までしみわたる声だった、と。
志村喬の歌に私は、胸が震えた。
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