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おはぎ

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私は餅が好きだ。
あんこは粒餡がいい。
黄な粉が大好き。
だから、黄な粉でまぶしたおはぎが、一番好きである。
この場合、粒餡は半殺しの餅の中に包み込まれているから、口の中が大好きな黄な粉でほんわかとなったところで、ぷちゅぷちゅっとした餅、そのあと甘ぁい粒餡が止めを刺すのである。
お彼岸が近づくと、無性におはぎを食べたくなる。
母はお彼岸になると、きまっておはぎをたんと作ってくれた。
餅もあんこも自家製である。
家族用だけでなく、社員や親しいご近所さんにも配っていた。
ところで、春のお彼岸に食べるのは 「ぼたもち」 だという。
あんこは漉し餡とのこと。
「牡丹餅」、そしてお彼岸のは 「お萩」。
なるほど季節感あふれる命名だが、母のは春も秋も同じ 「おはぎ」。
めちゃくちゃ甘い粒餡の、柔らかぁい餅の、おはぎだった。
私にとっておはぎは、おふくろの味である。