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戦火のなかの子どもたち

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きのう丸善で、いわさきちひろの 『戦火のなかの子どもたち』 を買った。
表紙に描かれた女の子の顔、少し右を向いて じっとなにかに耐えている女の子の顔が、脳裏から離れない。
いまの私の反戦運動は、いわさきちひろの絵本の中で、いわさきちひろの反戦への思いを共有することぐらい。

若いころの私は、日本が世界で反戦の旗手になれると思っていた。
だって 憲法9条を持つ国なんだから、世界の反戦旗手になれるはずだと。

1950年代、アメリカは輝いていた。
輝いてみえた。
世界に豊かさと民主主義を植えていくヒーローにもみえた。

アメリカのリーダーも、そして日本のリーダーも、どうしたんだ。
戦火のなかの子どもたちの、声にならない叫びを忘れたか。

『戦火のなかの子どもたち』 を、戦争の罪深さを忘れかけている今に、捧げたい。